みなさん、こんにちは。認知症デイサービスのどか(和)新みさと所長の増子と申します。今や認知症の人は、全国で462万人と推計されています。さらに、この三郷市は全国でも有数の高齢化率、高齢者数ともに全国トップクラスと言われ、認知症の方も多いと言われています。認知症の方が普通の人と同じように暮らす事はなかなか難しいですが、認知症の方も専門的な知識や技術のもとの支援があれば、安心して地域の中で生活が出来ると私は思っています。

 そんな三郷市の中で、2013年5月に認知症デイサービスをオープンさせて頂きました。

 皆さんは「認知症デイ」と聞いて、どのようなイメージをもたれていますか。一般のデイサービスとどこが違うのか。「のどか」の特徴を交えてお話しします。まず、通って来られる人数ですが、一般のデイサービスですと、20~30人くらいでさらに多いところもあります。しかし、「のどか」では一日の通い人数は最大で12名と小ぢんまりとしていて、ゆったり過ごせます。

 次に食事です。「のどか」では毎日、昼食を手づくりしています。ご自宅では、お一人で料理する事が難しい方でも職員と一緒に行うことで安全に安心してお料理作りが行えます。利用者さんと一緒にメニューを決め、お買い物には近くのスーパーへ利用者さんと行きます。食事作りでもその方が出来る事をお願いして、一緒に作ります。野菜切りや味付け、盛り付け、ボールやカゴを拭いたり、テーブルを拭いたりなどです。もちろん、料理をした事がない、・したくない利用者さんもいらっしゃると思いますので、興味がある物や得意なものをして、ゆっくり過ごして頂きます。出来上がったお料理を皆さんで召し上がる事で会話が弾みます。居心地の良い仲間と自分の力を発揮できる場所は、どんな方にも安心できる場所となります。

 午後の時間はレクリエーションを行います。よく認知症デイサービスでは集団レクリエーションは必要ないという方もいらっしゃいますが、「のどか」では集団レクリエーション・個人レクリエーション、どちらも行なっています。身体を動かしながら、頭も同時に動かして頂きます。

 最後に、「のどか」が目指すところをお話しします。

 認知症状のある方でもなるべくご自分の力で行えるように、その方が何が出来て何が出来ないかを見極め、ご本人が自ら行えるように支援をしています。ご自分で行なえる事で、自信になり、生きる喜びに繋がると思っています。「のどか」があれば、住み慣れた場所で安心して暮らしていけると思って頂けるように「認知症になったらおしまい」ではなく、「認知症になっても大丈夫」と思って頂けるような地域作りを目指しています。